就活の幹

就活のテクニックではなく、求められる人になるための本質・考え方・構え方など考えてみます!

辛いことがあった時どうしますか?という質問への構え

面接で「辛いことがあった時どうしますか?」といった類の質問を受けることもあるかもしれません。これは新卒でも中途でも同じです。

 

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どこでも辛いことはある

まず最初に知っておいてほしいのは、仕事で辛いことがあるのは当然ということです。だって、学生生活の中でも辛いことがありますよね。近所づきあいだけでも辛いことってあります。学生生活の中でも、近所づきあいでもストレスを強く受けてしまう人もいます。同様に仕事でもあるのです。学生生活なんて、お金を払うばかりの状況なのにストレスを受けるんですよ。。。仕事は、、、お金を頂いているのにストレスを受けないなんてあるわけがない。

普段の生活の中では、逃げる、無視するなどで辛いことから離れることができる場合もあります。でも、辛いことをうまく乗り越える人がいたら、そういう人が欲しいと思いませんか?だって、仕事では辛いけど逃げられないことが沢山ありますから。

だから辛いことがあった時は?と聞かれるのです。

 

打開はみんなしてきている

辛いことは、過去にいくつも経験していると思います。その中には乗り越えた経験があると思うのです。大なり小なり。乗り越え方は、人や状況によってまちまちだと思います。正面から向かい合って1つ1つ課題をつぶしていく人、うまくかわしてしまう人など。

「どうやって打開してきたのかな?」ということが聞ければ、過去の経験、タイプなどが見え隠れします。

どれが正解ということはないと思います。なんでも正面からぶつかれば良いということはないし、かわすことができない問題も発生することがあるかもしれません。

 

ITでR&Dをやっていると、そこがバックエンドですから辛いですよね。アカウントを持っている現場のSEは会社の代表としてお客様から直接受けるプレッシャーが辛いという場面もあると思います。

技術的な美的センスを追及していても、技術的な問題を解決するために汚いCodeを書く必要もあるだろうし、Kernelの設計上の制約からアプリの問題が現在のOS上ではどうしようもない、という制約にぶつかることもあるでしょう。

 

学生時代にプログラムを書いていると、上記のような状況が分かる人もいるでしょう。すると、応募企業で想定される場面と、自分が経験した類似した場面を照らし合わせて説明すると理解して貰いやすいかもしれませんし、打開するパワーを感じて貰えるかもしれません。

教育実習で教えたことがなかなか理解して貰えなかった時、どうしましたか?教員に相談し、何かを得、それを次に活かした経験はありませんか?自分1人で打開しなくても、周囲と一体になって解決することでチームとして解決する力を学んだこともあると思います。

これまでの皆さんの経験から、アピールできそうなものをセレクトして準備しておいてはいかがでしょうか。

できれば、対応方法が異なる系統のものがあると良いですね。というのも、質問に対して過去の経験を伝えた時に、深掘りされることもあると思います。そこで「他には、違う観点で〇〇のような対応もしてきました」なんて言えると強いと思います。

 

何に対してどうやったか? 

辛いこと。それは課題。言い換えるなら、課題に対してどう対処したか?という観点で一度自分を振り返ってまとめてみると良いかもしれません。

上手くいかないことがあれば「なんで?」と思って、なぜそうなったか確認すると思います。現状把握ですね。

その現状は「なんでそうなったの?」と、原因を探すと思います。

原因がわかったら「じゃ、こうするか。」と、Actionを導くと思います。ここで、仮説しActionを取ることで検証となるかもしれません。

場合によっては原因(root cause)に対して、再発防止するかもしれない。

 

一度ここでまとめるにあたって項目を立ててみます。

  • 辛いことがあった状況
  • 原因
  • Actionや仮説/検証
  • 再発防止

 試しにこういった点で文字にしてみて下さい。頭の中でまとめたつもりになるのではなく文字です。今後も繰り返し書くことがあると思うのですが、とにかく想定問答は頭でするのではなく、紙・メモ帳(ソフト)で行います。書くことでロジック上の矛盾に気づく可能性が高くなります。

 

さて、上記の再発防止を含む各項目が完了して、課題を乗り越えたという説明の叩きが論理的に作れるのではないでしょうか。

 

どんな辛い経験も終わる

会社に入ってマネージメントを垣間見るようになって確信したのは、仕事で起きた問題は会社として対応するし、周囲に同じ会社の社員が仲間として存在しているということです。そして終わりが来ます。(終わらせるということも)

この手の記事はよく「忍耐力を問われる」「ストレス耐性があるか問われる」なんて書かれるのですが、社会に出たらこれまで以上に忍耐力やストレスを受けるのか?と心配になることがあるかもしれません。特に新卒の方はそういう思いを持つ方もいらっしゃるでしょう。もちろん、会社に入ると逃げたり放置するような形で課題から離れることはできません。でも、会社としてどうか?という切り口が加わって、これまで以上に周囲が責任を持って対応したり、問題を終わらせることに注力してくれる状況があります。

まずは入社後の心配はせず、過去の経験にある辛いことについてまとめて、自分の1つの成果と言えるよう振り返りましょう!

 

もしよかったら会社に入ってからカーネギーの本を読むと良いと思います。

人を動かす 文庫版

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