就活の幹

就活のテクニックではなく、求められる人になるための本質・考え方・構え方など考えてみます!

Web適性検査「TAL」の図形貼付を考える(2)

 前回はTALでは何を見ようとしているのか、その特徴や説明から紐解いてみました。 

nob8.hatenablog.com

 

今回からTALの図形貼付の貼付物から各要素をどう表現するかというテーマで進めていきます。

TALの図形貼付の貼付物から、知的能力的要素、社会・対人関係力的要素、自己制御的要素をどう汲み取っていくと考えられるのか?という考察から、そのヒントについて考えていければと思っています。

 

図形貼付はどういった問題か?

まずはどういった問題か知る必要があります。最も手っ取り早いのは画面イメージを確認することです。以下に3つのリンクを貼りました。1つ目の"製薬開発マンの就活ブログ"は私が転職活動で最も利用したBlogです。

ameblo.jp

 

konpan.com

 

びーばーの巣あな この検査はいったい???

 

上記のWebpageから画面イメージを理解頂きたいのですが、貼り付け先の右枠の状態と、どういった図形が出てくるのかについて意識して各Webpageをご覧下さい。可能であれば各図形がどのように操作できるのか?についても把握しましょう。

 

知的能力的要素

人間力戦略研究会が2003年4月10日に発表した"人間力戦略研究会報告書 : 若者に夢と目標を抱かせ、意欲を高める : ~信頼と連携の社会システム~"」では知的能力的要素について次のように説明していました。

「基礎学力(主に学校教育を通じて修得される基礎的な知的能力)」、「専門的な知識・ノウハウ」を持ち、自らそれを継続的に高めていく力。また、それらの上に応用 力として構築される「論理的思考力」、「創造力」などの知的能力的要素

出典:http://www5.cao.go.jp/keizai1/2004/ningenryoku/0410houkoku.pdf

論理的思考力

 1つは論理的な意味を感じさせる構成要素となっていることがポイントになると思います。1つ1つの図形に意味を持たせて相手に理解させることは、一般的に難しいです。例えば、三角形をおにぎりに見立てるのか、サンドウィッチに見立てるのか、トライアングルなのか、山なのか、矢印の先端なのか。単体図形では意味を見出すのは困難です。

意味は他の図形との組み合わせで持たせると捉えるのが妥当と思われます。そして、組み合わせた図形が何か意味を持つ構成であると捉えて、図形の組み合わせの配置や、図形の複数組み合わせで表現する意図が表現できるということになります。

その図形の組み合わせと、各組み合わせ同士の関係性がテーマに対してロジカルに説明できるものであるか?と捉えると問題理解としては十分かと思います。

基礎学力と専門的な知識・ノウハウ

基礎学力の本当に土台となる論理的思考は先の理解をふまえるとして、専門的な知識とノウハウについては、図形貼付で表現することは対象者が業種・職種の特定が無いことから困難と思います。そこにこだわりを持つ必要性は図形分析をする切り口から考えた時に、分析困難ということです。図形の組み合わせパターンから専門的な内容とマッチングすることは、分析結果に誤差を多く含ませる結果となり得ますし、分析結果の正確性に影響すると考えられるからです。

創造力

図形貼付は基本図形から論理的な意味を表現させるという点から、回答の量から創造力が測ることができる可能性があります。これは多くの図形を貼付すれば量をクリアできるということではありません。意味を持つ複数の図形の組み合わせがどの程度存在するか?という点で分析すれば創造力の測定に影響する可能性があるということです。

知的能力的要素のまとめ

図形貼付という観点で、知的能力的要素は論理的思考力をどう表現するかが主要な鍵となりそうです。意味を持つ複数の図形の組み合わせは自ずと複数発生してきますし、そこで複数の図形組み合わせを作る時に創造性が伴うと捉えられるとも考えられます。

基礎学力と専門的な知識・ノウハウは分析困難と思われるため、上記論理的表現に注意することで十分と思われます。

例えば丸と三角あるいは四角や円柱で人を表現したとし、他の図形の組み合わせとの間に矢印を入れたとしましょう。すると矢印とその両端にある図形の組み合わせに関係性が表現され、2つの組み合わせとあわせて大きな構成・意味・論理を表現できます。

 

図形から汲み取れる意味や表現は次のWebpageを参考にすると、イメージを膨らませる手助けとなるかと思います。

分かり易く、的を得た提案を行う為の、ビジュアル図解手法

 

以下の本には、図形とそこから付く能力が整理されてまとまっているようです。

論理力が身につく図形パズル70

論理力が身につく図形パズル70

 

Amazonで確認できる問題数?目次?のようなものを見るだけでも価値があります。

"立体の回転"に対して"可能性を算出する力を養う"と書かれてあります。TALの図形貼付も見落としがちと思うのですが、図形を回転できます。図形を違う角度で見るということで図形のもつ可能性・広がりを考えていると読み取ることが可能です。

 

以下4点をまずはポイントとして捉えましょう。

  • 意味の無い図形貼付とならないようにする。
    →テーマとは関係のないものを表現する結果にもなり得ます。
  • テーマから大きくイメージしたものを図形の組み合わせで表現する。
    →テーマに沿っていること、論理的な意味を持たせることが重要です。
  • 図形を自由に使って表現する。
    →図形貼付の画面左にある配置そのままの図形ではなく、90度回転させるなどして図形の可能性を十分に引き出しましょう。
  • 自分をそのまま表現する。
    →テーマに沿って回答する内容は自分の言葉で面接を行うのと同じで、自分の思いを伝えましょう。そこに必ず思考や論理が結果として伴うはずです。

 

次回は、社会・対人関係力的要素、その後、自己制御的要素について考えていき、最後に拙い私の例を参考として紹介していきたいと思います。