就活の幹

就活のテクニックではなく、求められる人になるための本質・考え方・構え方など考えてみます!

Web適性検査「TAL」の図形貼付を考える(1)

私がこれまで受験した適性検査で面白かったものが2つあります。1つはクリティカル・シンキング、もう1つはTALの図形貼付です。

 

クリティカル・シンキングは頭の体操やリフレッシュにちょうど良い問題で、MBAクリティカル・シンキングの本もなかなか楽しめました。 

nob8.hatenablog.com

 

もう1つのTALの図形貼付は正解の無い非常に曖昧な問題である一方ですが、返して言うならば研究する余地が十分にあり、かつ、自分なりの回答を創造できるとも言えるのではないかと期待しています。今回、このTALの特に図形貼付について考えていきたいと思います。

人事側から考察すると何かTALの正解に類似したものが導けそうですが、そうではなくTALの設計思想から考えていきたいと思います。

 

参考までに、以前に私がTALを受けた際の記事は次の2つです。

nob8.hatenablog.com

nob8.hatenablog.com

 

TALの特徴

TALは人総研が開発した新卒・キャリア採用適性検査で、Total Assessment Libraryを略したものです。アセスメントであることが特徴です。名称から考えるに、勉強してどうのこうのというものとは違うということが感じられると思います。

 

TALの特徴を考える

TALの特徴をどう捉えるべきか?

アセスメントであることから、それは自分の考えを定められた時間の中でうまく伝えられるか?という点に備えることが対策になる可能性があるということでもあります。

 

アセスメントということは?

 

アセスメントとは

ある事象を客観的に評価することを言う。特に人材領域におけるアセスメントは「人材アセスメント(Human Assessment)」と呼び、組織体の中で人材を配置/育成並びに登用するに当たって、その人物の適性を客観的に事前評価することをさす。
評価に当たっては客観的な評価基準を設定し(行動、言動、態度など)それらが基準を満たしているかといった観点で評価を行う。

出典:

kotobank.jp

 

コトバンクから抜粋しましたが、定量評価を行い、満たしているか否か?がポイントになりそうです。 

 

人総研の説明には、特徴の1つとして以下の記載をしています。

脳科学+図形式検査が、受検者本来の『人間力』を測定します。
最新の脳科学の研究成果と20年に及ぶ現場の知見により、潜在的人間力が把握可能です。

出典:www.jinsoken.jp

 

では、人間力とは?

人間力 - Wikipediaに記載のある「人間力戦略研究会が2003年4月10日に発表した"人間力戦略研究会報告書 : 若者に夢と目標を抱かせ、意欲を高める : ~信頼と連携の社会システム~"」には、人間力の定義として以下の記載があります。

人間力の定義

人間力に関する確立された定義は必ずしもないが、本報告では、「社会を構成し運営 するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」と定 義したい。

・ 具体的には、人間力をその構成要素に着目するならば、

 

  1. 「基礎学力(主に学校教育を通じて修得される基礎的な知的能力)」、「専門的な知 識・ノウハウ」を持ち、自らそれを継続的に高めていく力。また、それらの上に応用 力として構築される「論理的思考力」、「創造力」などの知的能力的要素
  2. 「コミュニケーションスキル」、「リーダーシップ」、「公共心」、「規範意識」や「他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力」などの社会・対人関係力的要素
  3. これらの要素を十分に発揮するための「意欲」、「忍耐力」や「自分らしい生き方や成功を追求する力」などの自己制御的要素などがあげられ、これらを総合的にバランス良く高めることが、人間力を高めることと言えよう。

 

出典:http://www5.cao.go.jp/keizai1/2004/ningenryoku/0410houkoku.pdf
※ 原文は項番1,2,3が①, ②, ③となっている。 

 

図形貼付で表現できると考えられるのは

2項目目の1にある「論理的思考力」、「創造力」、2の社会・対人関係力的要素は容易に想像ができる。3については図形を構成する意図から汲み取ることが可能ではないかと思うのです。

 

まとめ

TALの説明を噛み砕くと知的能力的要素、社会・対人関係力的要素、自己制御的要素それぞれの土台を、受験者の創造的結果物から汲み取るものではないかと考えられます。

次回から、TALの図形貼付の貼付物から各要素をどう表現するか考えていきたいと思います。