就活の幹

就活のテクニックではなく、求められる人になるための本質・考え方・構え方など考えてみます!

嘘をついてまで内定を取ることへの思い

どこのWebpageだったか、面接で正直に話をして内定が取れないより嘘をついてでも取ればいいという記載を見た。

 

嘘をつくのが良し悪しを私のBlogで述べることはしないが、嘘をつくことで得られるメリットと、その逆に発生するデメリットについて考えてみたいと思う。

 

メリット:

  • 他の応募者に負けないコメントを打ち出せる
  • 綺麗ごとでまとめられる

デメリット:

  • 論理的な矛盾が起きる可能性があり、起きた時に修復が非常に困難
  • 自分の言葉として発していないので、シナリオ通りに展開が進む必要がある
  • 入社後に口ほどではないというレッテルを貼られる

 

嘘集合と有言実行集合の違い

内定を取ったもん勝ちだという人が、その後入社までにどれだけの努力をして嘘を真実にできるか疑問だが、私が過去に派遣や委任の契約で来て頂く方の面接をした経験から想定できるのは、「言っていたほどできない」と虚偽を肌身で感じて契約が短期で終わってしまうことだ。正社員だと違うと思ったら間違いだ。企業は新人に対して、概ね頑張って育てようとする。だが、嘘をつく人がその後誠実に仕事をするかはグレーであり、入社後も嘘をつく人は確実に低評価だ。評価が悪ければ最終的に自ら辞めるかCutされるかで、給与の高い仕事であればあるほどその傾向は強い。

 

なぜ、私は嘘をつく人がその後誠実に仕事をするかグレーと書いたか。それは以下の例外を含まない想定であるから。ここでいう例外は、入社までの間に嘘を真実に変えられる人。この人はもっと違う言い回しができるだろうし、そうするのだろうと思う。というのも、過去から嘘を真実に変えられる人というのは、言い換えると、有言実行を行ってきた人なのだ。ある日突然、有言実行タイプになるなんてことは無いので、有言実行タイプは実績で説明が成立可能なのだ。

嘘をつく人という集合から有言実行タイプの集合を独立させてイメージして欲しい。

 

リスクとデメリット

ちなみに嘘をつく人は、嘘をしっかりつこうとしているのとは別の場面でそれを垣間見ることができるというのが私の経験だ。正直、嘘をつく人は会社にとってリスクなので、まずReject対象だろう。

 

10年以上前になるが、私のリードしていたチームメンバーが報告書に作文をしてきた。問題から逃れるためだ。私は常にその手の類に対して嘘をついても良いと判断している。ただし、判断には絶対条件があり、"将来永久にその嘘が絶対にばれないことを論理的に証明すること"だ。過去何度か、問題をごまかしたことで、大問題になった事例をみてきた。そういった経験から嘘から起こるデメリットは大きく、最終的には誰もHappyにはなれない実態を目の当たりにしている。ビジネスとしては機会損失だけでなく、ブランドイメージも落とし副次的な損失は計り知れない。こういった話は入社直後の新人研修で学ぶことになると思う。

 

最後に

ここまで読んで頂いて、結局嘘はダメだと言っているようなものではないか?と思われたかもしれない。正直、私は自分のチームに嘘をつく人が来ても、最終的にはプロセスと実績で評価する。誰もそんな人と仕事をしたくないのだ。もちろん、有言実行タイプはWelcomeだ。

 

Blog等で内定を取ったもん勝ちだと書いてしまう人は、よくある浅い見解であり本質まで考えずに記事を書いたのだろう。当記事をご覧頂いた方は、本質を欠いた意見に左右されず、常に本質を見据えて誠実な人であって頂きたいと願っている。