就活の幹

就活のテクニックではなく、求められる人になるための本質・考え方・構え方など考えてみます!

臨機応変に面接で話をするために(2)

 今回は"臨機応変に面接で話をするために(1)"の続編で(2)です。 

nob8.hatenablog.com

 

前回は最後に大きく3つの要素を書き出して頂きました。 

書き出した3要素はもしかしたら箇条書きかもしれませんし、1つの話になっているかもしれません。重要なポイントだけをメモしたものかもしれません。でも、どれでもOKです。

 

次に、話の聞き手である面接官に対して、自分のことをしっかり理解してもらうために枝葉も含めて詳しく見直していきましょう。

 

  1. 入社したい思い 
    例えば、ITに携わりたいと思っている人がいるとしましょう。
    ITにどう携わりたいでしょうか?コンサル?開発?サービス?
    ストーリー作りでは、最終的に背景や経緯をふまえてそれを述べるストーリーを仕立てますが、準備段階ではこれをまず最初に考えて欲しいです。
    「私は入社したらこういうことをやりたいんだ!」
    という自分の思いは、他の選考者の誰よりも強いと信じて書き出せたでしょうか。自分を信じてまずは本音で書き出しましょう!
    書き出せていたら、文章としてまとめます。また、その中で自分が大切にしている点・キーワードを赤色で目立つようにマークしておきます。
    これについては、新卒で就活する人はネガティブな要因は無いと思いますが、転職の場合はいくつかの切り口でネガティブな要因が出るかもしれません。ただ、ここでは自分の建設的な思いをまとめるようにして下さい。

  2. 背景や経緯
    予め書いて頂いた応募に至った背景の内容を見ながら、思い立った本当に最初の時点からの内容になっているか確認してみて下さい。人によっては小さい頃からの思いがあるかもしれませんし、学生時代の職場体験や大学でのインターンシップから思いを募らせることもあるでしょう。スタートはどこでもいいんです。でもスタートしたところから書いて下さい。自分用のメモなので正直に書いて下さい。
    書いた応募の背景と経歴や学生時代の研究内容と少しでも良いのでリンクしているところはあるでしょうか。あればできるだけリンクさせましょう。それによって、入社したい思いに対する底力としてストーリーを支えることとなります。
    また、入社したい思いに繋がるところを赤色でマークして下さい。

  3. アピール
    例えば、「Linuxが得意」というメモを書き起こしたとしましょう。
    Linuxが得意という表現は定性的で、客観的に推し量れない内容です。つまり評価できません。では、どういう表現が良いか?

    定量的表現

    です。
    これは、過去に卒論をチェックしたり、報告書をチェックしたりしてきた経験から、できていない人が多いと感じています。経験を定量的に書くには次のような内容が含まれた説明としてまとめられると良いかもしれません。
  • 資格があるならそれを記載する
  • どの期間携わったか
  • どういった内容で携わったか(研究・開発の具体的な内容等)
  • どういったポジション、チーム構成で携わったか
  • 案件規模(金額等)

 

いかがでしょうか。

 

ここで、コーヒーブレイクしましょうか。こういう作業は思った以上に疲れるものです。一度リフレッシュして脳をスッキリしましょう。20分くらい休憩しても良いかもしれません。カフェインは摂取して効果が出るまで20分程度かかるという話をTVで聞いたことがあります。

 

さて、リフレッシュしたら詳しく書いたものを第三者の目で読んで下さい。

3つの要素に分かれているので、1本の筋書きとしては捉えにくいかと思います。
今度は1つのStoryに仕立てましょう。

 

この作業は社会人は分かっていると思いますが、複雑だったり大規模な提案・報告では必要なStory作りに共通しています。

 

ざっくり作業として書くと、「背景や経緯」「入社したい思い」「アピール」の順に並べ直して欲しいです。そして再度全体を読みましょう。背景や経緯で赤色でマークした部分が入社したい思いの説明を支えているでしょうか。アピールは入社したい思いを直接的または間接的に支えているでしょうか。

 

大切なのは1つの大きな筋書きが見えていることです。ゆるがない本音の筋書きを描いてください。正直かつ本音で書いたでしょうか。自分用のメモなので、正直で本音で書かないと自分の大切にしているものを姿に現すことはできないです。正直な思いは見た目ゆらいでいるかもしれません。経緯としてゆらいでいる書きっぷりの時は、その時どういう思いで判断したのか?考えていたのか?など自分の思考を思い出して下さい。また、正直に書いたら1つの大きな筋書きが見えてき始めたと思います。それが自分の中で大切にしていくであろうシナリオだと思うのです。


自分の中で何か大切なものが見えてきたでしょうか。
ここまでまとめた内容は自分の思いを再認識するActionです。自分を理解することがこの行為で行えたなら成功の第一歩です。本当によかった。

 

見直しはいくらやっても終わりが来ないでしょう。でも、見直しただけ自分の内面を整理し、本音を文字に起こす結果となると思います。

本音の話は矛盾が起きにくいですし、話を聞いていて非常に納得感があります。それは普段の会話の中で体験されていると思います。

 

そして本音をベースに活動をすることで(最終的には多様な枝葉で飾るでしょうが)、自分の揺らぐことのない思いが一貫性や強さに繋がって面接官に伝わるでしょう。正直ベースなので、質問にも正直に柔軟に応えることができます。

入社後も強い思いで仕事に向かうことができ、辛いことも乗り越えられるでしょう。仕事をやっていれば辛いことはあります。それを乗り越えるのは自分の中に持っている"思い"です。自分をモチベートしてくれるその"思い"を大切に、就活から進めていきましょう!

 

皆さんの就活と仕事の参考になれば。